振袖にできてしまった、たくさんのシミのお手入れ。
2020年08月28日
photo:以前に金加工を施し、汚れを目立たなくさせた振袖
振袖のシミを隠す
大切に保管されていても、久しぶりに振袖を広げてみると
シミができてしまっていることがあります。
せっかく着ようと思ったのに、シミを見つけると
とてもがっかりしてしまいます。
きれいに落ちるか心配ですし、目立つ所のシミだと
もう着られないかもしれないと不安にもなります。
先日お持ちいただいたお振袖は、衿元に大きなシミと
全体にも小さなシミ黄変が無数にありました。
一か所の軽いシミでしたら、シミ落としでほとんど分からなく
なりますが、濃いシミや無数にシミがある場合は、
シミ落としでは落としきれません。
その際は、シミを落とすのではなく吹雪のように
金彩を散らして、シミを目立たなくさせます。
それと、元の色にもよりますが、色の吹雪を全体にかけて、
雰囲気を変えることもできます。
お振袖だけでなく、お着物全般に行える加工ですので、
眠っているお着物がありましたら、是非一度ご確認ください。
もしシミがあっても、諦めずに一度お持ちいただければと思います。
鎌倉 きもの蔵人みやもと 半田賢祐
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