観光きもの体験 かまくら きもの蔵人みやもと
鎌倉にも「きもの姿」の海外の方、若い方が急激に増えています。
駅前から鶴岡八幡宮へ向かう参道にも、観光用の貸衣装店がどんどん出店していています。
実は、京都はすでに飽和状態。一歩遅れで、鎌倉に波が押し寄せているようです。
皆さん、プリントの「きもの」に、着付けが簡単な半巾帯を文庫に絞めているので一目瞭然です。
簡単に言いますと、厚手の派手な浴衣を、夏以外のシーズンに着ているようなもの・・・
地元の方々には、かなり評判が悪く、様々な方から「どうにかならないの?」と言われます。
実は、当店では、インバウンドなどという言葉が生まれる15年以上前から、
「きものでかまくらを散策しませんか。」と観光客向けのレンタルを行ってきました。
すべて、きちんとした正絹のきものを着て頂きます。
男性には、羽織も貸し出し、希望があれば袴も着用でします。
女性は、紬または小紋のきものに、名古屋帯を締めて頂きます。
当然料金も、10,000円(消費税別)からで、現在あふれている3~4,000円のレンタルには太刀打ちできません。
でも、安いレンタルでも、着ている方々は、とても楽しそうですし、
そこに需要があるのですから、私は、頭ごなしに否定する必要もないように感じています。
時々、2倍以上の代金を支払っても、きちんと「きもの」を着たいというメール予約もあります。
写真は、台湾から来られたカップル。
帰国した後、素敵な写真を数枚送って下さいました。
きものもファッションです。時代の流れで、流行る新たな「きもの」もあって当然です。
一方で、伝統的な「きもの」も無くしてはいけないと考えます。
150年続く、かまくらの呉服専門店の使命は、新しいものを排除するのではなく、
伝統の「きもの」の素晴らしさを発信し続けることだと思っています。
かまくら きもの蔵人みやもと 四代目 宮本 英光