「胴接ぎ」身丈の足りない振袖を仕立て直し!
2021年10月14日
鎌倉 きもの蔵人みやもと 半田賢祐
胴接ぎ
先日、お預かりしたお振袖のお話です。
お母様が着た振袖をお嬢様も成人式で着たいとのことで、
お手入れの相談にお越しになりました。
お母様とお嬢様とではご身長に差があり、
実際振袖を合わせてみても、
裄と身丈が短かい為、そのままではお召しになれません。
そのため一度解き洗いをして仕立て替えることになりました。
全て縫い糸を解き、一枚の反物に戻してから
再度、お嬢様の寸法に合わせて仕立て直します。
最近の着物の仕立てでは、内揚げと言って帯の下になる位置に
縫い込みを施しておき、仕立て直しの際の調整に使います。
お持ちいただいたお振袖には、この内揚げがあまりなく、
お嬢様のご寸法に身丈が出せない為、別の生地で接ぎをする
「胴接ぎ」を行いました。
おはしょりの下に隠れるため、着物をお召になった時には
外からは見えなくなります。
そのため、胴接ぎの幅が広すぎると
表に出てきてしまうので、できる幅にも
限度があります。
その為、あまりにも身丈が足りないときは
胴接ぎをしても寸法が足らない場合があります。
今回はしかっり、寸法が出せました。
寸法直しや、金彩加工などなど、
是非ご相談くださいませ。
鎌倉 きもの蔵人みやもと
半田賢祐