振袖に使われる柄とその意味!第2弾
2021年05月06日
鎌倉 きもの蔵人みやもと 半田賢祐
以前に、振袖でよく使われる柄とその意味を紹介いたしました。
今回は「振袖に使われる柄とその意味」第二弾を行います。
貴族の遊び「貝合わせ」
貝合わせの文様はよく描かれます。
蛤の内側に蒔絵や金箔で装飾をして、
対の貝殻を見つける平安時代の貴族の
遊びです。
トランプゲームの同じ数字を探す遊びに似ていますね。
蛤のような二枚貝は、対の貝殻としか決して
ぴったりと嚙み合わない為、
「よき出会い」や「夫婦円満」などの意味もあり
江戸時代には嫁入り道具の一つとされていたようです。
吉祥文様「扇面」
扇の文様もよく描かれます。
紙の部分だけの「地紙紋」や木製の扇の「檜扇紋」
などいくつか種類があります。
扇は末広がりの為、
将来の発展や繁栄など明るい未来を願う意味が
込められております。
室町時代には祝儀に扇を贈る習わしがあり、
「吉祥文様」とされてます。
生命力の「竹」
「松竹梅」で知られる竹の文様です。
この三つの植物は寒い中でも色褪せず、花開く
事から、中国では「清廉潔白・節操」という、
人間の理想を表現していると捉え、
「歳寒三友」と呼び、画題として好まれたようです。
竹は勢いよく伸びる姿に「生命力」
まっすぐに割れる性質から「潔さ」
中が空洞の為「裏表のない高潔さ」
を表してます。
人の理想や、願いが込められた文様が描かれており、
その模様の意味を知ると、着物の奥深さや
日本人の美意識を感じます。
さてどんな願いを込めた、お振袖にいたしましょうか?
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鎌倉 きもの蔵人みやもと 半田賢祐