そういえば、なぜ成人式に振袖を着るのだろう?
本格京友禅 極細紺地宝尽し文様振袖
縁起の良い宝尽しの文様が全体に施されております。
雲取りされた中には、
豪華に金の箔がちりばめられております。
落ち着いた中にも、古典の品格と、重厚感があります。
是非、実際にご覧頂きたい一枚でございます。
👘 成人式は何時から行われていた?
今では何となく当たり前になっておりますが、
よくよく考えてみると何時から
成人式は行われていたのだろうと疑問に思います。
実は成人式の歴史はさほど古くはなく、
1946年に埼玉県で行われたのが最初のようです。
時は第二次世界大戦後、陰鬱な雰囲気を
一掃したいという考えからのようです。
何とか元気づけようと催されたのが、
将来を担う若者為のイベント。
これが大きな反響を呼び、全国に普及して
今の成人式になったのです。
👘 もともと振袖は、男の子も着ていた!
振袖とは、仕立て方の事を指していたようで、
若い女性と元服前の男の子が着ていました。
江戸中期以降に、女性の正装として特化し発展してゆきます。
このころになると、未婚女性が関所を通る際には、
振袖を着なければ通ることができない為、
関所の近くには貸衣装店があったようです。
👘 愛情表現は長い袖を使って!
振袖といえば、長い袖が特徴です。
身振りを美しく見せるために次第と
長くなっていったといわれています。
この長い袖は、色々な感情表現に用いられたようです。
踊り子たちが袖を振ると愛情を示す、
袖にすがると哀れみを請うサインとしていたのを
未婚の女性が真似をして流行したとか。
袂を左右に振ると「好き」の表現。
前後に振ると「嫌い」の意味となり
袖の振りで意思表示をしていたのです。
現代でも、「ふる」、「ふられる」と言いますが、
ここに由来しているんです。
その他にも、古来より「振る」という仕草には
神様を呼び寄せる、厄を払う、
場を清めるなどの力があるとされています。
これらのように、長い袖には
いろいろな意味が込められていたのです。
きもの蔵人みやもとでは、常時数多くの振袖をご用意していおりますので、
お気軽に遊びにいらしてください。
鎌倉 きもの蔵人みやもと 半田賢祐