さくらの柄の振袖・・・(鎌倉きもの蔵人みやもと)
2016年03月21日
鎌倉の桜もほころび始めました。
鶴岡八幡宮の壇葛の修復も終わり、春本番が待ち遠しいです。
さて、四季のある日本の衣装「きもの」は季節ごとに柄を楽しむことができる衣装です。
でも、反面季節はずれの柄は着られないので、ちょっと面倒・・・なんてこともあります。
一般的に「振袖」は、未婚女性の第一礼装ですので、
ここ一番の時には、季節にかかわらずお召いただけないと困るわけです。
一般に、花の柄の振袖には「四君子(梅欄竹菊)」など、四季折々の花が描かれています。
でも、「桜」の柄の振袖は、桜一色のものも少なくありません。
「桜」着物の世界では、オールマイティーで四季を問わすいつお召になっても良いことになっています。
日本を代表する花・・・だからでしょうか?
春は、冬の間眠っていたものが目を覚ます季節です。
昔の人は、この自然の生命力を自分の身体に宿らせたいと熱望して、
着物の柄にして身につけたようです。
成人式を迎えられる皆様は、人生の「春」!素晴らしいお仕度ができますように、お手伝いさせて頂きます。