きもの蔵人みやもと「最近の振袖事情・・・」
2016年02月16日
数年前に、林真理子さんが、週刊誌の連載エッセイで、国際サッカー連盟最優秀選手に選ばれて
表彰式に参加した時の澤穂希選手の振袖姿を絶賛していました。
アップに髪をゆい、薄い水色の振袖をきちんと着て、メッシ選手の隣に立つ澤選手は印象的でした。
一方、同じエッセイの中で、
「女の子の成人式の格好が年々ひどくなっている!」とバッサリ。
「着物はペラペラ」「髪はグチャグチャ」「猫背でヨタヨタ」・・・
読んでる方が、冷や汗ものの文章でした。
着物好きで有名な林真理子さん、年齢も還暦を過ぎ、気持ちはわからないでもないのですが、
現実は、それほど捨てたものではありません。
以前に比べると、振袖をお召になるお嬢様方は、とても積極的です。
自分の意見をハッキリ言われるし、プロのアドバイスも素直に聞き入れて下さる方が大半です。
この考え方が古いかもしてませんが、「振袖」は、未婚女性の慶事の第一礼装です。
特に、保守的な鎌倉・逗子・葉山の三地区は、キチンと振袖をお召になって
成人式会場に来られる方が大多数です。
成人式って何だろう?大人になるって何だろう?
そんなことから考えてみられては如何でしょう。
きもの蔵人みやもと 四代目 宮本 英光